こもごも

誰を想い　何を考え　どうしたらいいのか、
人間のフォルムに魅せられています。

内田恭子


作家は現在、小さな陶像‘白人間‘を制作している。
今展では、自身で紙を漉きロウで描いた
動きのあるドローイングも加わった。

日常から生まれるさまざまな感情と記憶の瞬間を
緩やかに捉え、おおらかなラインで造形している。
タイトルの「こもごも」や
「夜明けのダンス」「かどの」「ルン」など、
作家の美意識や内面的なモノローグとしてインダイレクトな
作品名に留めているのがいい。
作家の自由な発想と多様な素材や形態はどこに向くのか、
ファンのひとりとして今後も追っていきたい。

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