●過去の企画展    
近藤夕琴展
-NAEDOKO-
2015.5.12 - 5.24
絵の具を画面に置いた後
どのように答えるのか。
形に嘘はないか、広がりは持てているのか
リアルがあるか
確認しながら筆を進める。
感覚と身体、触覚で探りながら
植物、主に雑草をモチーフにして絵画を制作している。

油絵具と支持体とのやりとりを続け
モチーフの持つ多くの要素を借りて
「何か」を画面上に生み出す。
その「何か」が躍動し見つめ返してくる時を確信し
そのときのために自身をこつこつ耕し、育てていく。

近藤夕琴


「雑草を描いています」と芸術大学
大学院で学ぶ小柄な少女は語っていたが、
出会ってから一年の歳月が流れ
今回の初個展12日間で
彼女はうんと大人に成長したようだ。

昨年までの作品は
絵具を何層も重ねた濃密な画面で、
観た人は彼女独自の色の選定や表現力に引き込まれる。
もちろん私もその一人だ。

そして今展のために描いた作品は、
躍るような線と空気を描くような面に変化し
明らかに絵が輝いていた。
赤という色は挑戦だったと彼女も語っている。

何を描くのか、
彼女のコアな部分はもうできあがっている。
真っ白なキャンバスに筆を下す瞬間から
迷うことなく自由奔放に羽ばたいて欲しい。

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